トップ 100社の知恵袋 研修環境を学校にしない!主体性を引き出す研修環境の作り方~大手自動車メーカーの事例

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研修環境を学校にしない!主体性を引き出す研修環境の作り方~大手自動車メーカーの事例

業種

メーカー

採用人数規模

251~400名

研修期間

1か月以上

これからの人材に重要な「主体性」。新入社員研修ではどのようにして新入社員教育に落とし込んでいるのでしょうか。
約1か月の新入社員研修期間で”本当の主体性”を育むために、始めたこと、やめたことのご紹介です。

研修環境を学校にしない!主体性を引き出す研修環境の作り方~大手自動車メーカーの事例

対策事例
研修は仕事に向けた練習の場。プロジェクトワークベースの研修を通じて、
新入社員が自分から動くことを当たり前に。

事例を紹介してくださった企業 グローバルに展開する日本の自動車メーカー。 新入社員研修期間は工場実習も含めて、9月いっぱいまで。10月から配属。4月は事務技術合同で研修を実施し、その後事業部単位での実施となる。あいだに数か月の工場実習を取り入れている。 強化テーマは主体性。主体性の強化を目的に、6名1班で、ミッションを与えて中間発表と最終発表を行うグループワークを実施。「英語力向上班」「社会人基礎力向上班」などを割り振って、他のグループたちの能力を高めるためにはどのような工夫が必要かを考え、企画を出し、実践する場を作っている。 また、自社の歴史を理解するためのウォークラリーを実施。その他、コールセンターのお客様の声に耳を傾ける機会も設け、社会的責任や影響範囲について理解する機会を設けている。

人材開発上の重要テーマである「主体性」を新入社員研修環境の中でどのように育むことができるのか。
研修カリキュラムを見直すことや繰り返し伝えていくなどのあらゆる方法を模索していた中、人事は一つの解にたどり着きます。

「頭でわかっても実践できなければ意味がない・・・」

今まで「学ぶ」ことが目的だった研修構成の一部を変更し、プロジェクトワークに仕立た研修を取り入れることに。プロジェクトワークは、一つのテーマを実現するためにチームで協力しながらアウトプットを出すという仕立てとなっており、実際の仕事に近しい状況設定で作られています。
特に、①指示は曖昧に ②上司は常に忙しく、自分中心に仕事は回っていない ③上司の協力は成果の助けになる実感、を大事にし研修を構成しています。

そのような体験をした新入社員は、翌日からどんどん自発的な行動を発揮するようになりました。

・今まで研修の資料を配られるのを待っていた新入社員が「手伝います!」と歩み寄ってくる・・
・色々な新入社員が入れ代わり立ち代わり同じ質問をしていたのが、クラス内で情報共有をするように・・
・クラス担任への質問に列をなしていたところ、「各グループ単位で時間を決めて質問しましょう」と提案したり・・
など、考えて行動する場面が圧倒的に増えました。

実際にやってみて、ビジネスマナーや仕事の進め方などのスキルが身についてない部分も見られたが、人事が言う前に新入社員が自らスキル不足に気づけることも多く、取り入れてみて大変効果があったと実感。

また、工場実習明けの研修では、配属前ではあるものの、配属先の上司に毎日報告することを義務付けた。配属前に意識を高める上で非常に役立った感触を持ちました。

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